去年(2016年)の9月に出版された講談社KCデラックスの漫画本『亀のジョンソン』を遅ればせながら拝読しました!
筆者の大島安希子さんはクサガメ飼いの方で、漫画のなかではカメ飼育あるあるネタが散りばめられています。
私、初めて読んだとき(筆者のエッセイ漫画かな…?)と思っていたのですが、キャラクターや物語はフィクションのようですね。
「カメ飼育者」の視点で読んだ感想
主人公はアパート住まいで「クサガメの雌の室内飼育」という結構難しいことに挑戦しています。クサガメは雌であれば最大甲長30cmにはなりますから、家のなかで育てるのは相当に大変なことです。
私はリクガメ飼いで、水棲カメは小学生のときに学校で育てたくらいなのですが、リクガメと違って水棲カメの大変なところは「水槽の水替え」をほぼ毎日しなければいけないことです。
掃除は水中フィルターにお任せしたら良いのでは? と思うじゃないですか。
ところが漫画を読んでみると、なんとジョンソン(クサガメの名前)が水中フィルターのコードを噛みちぎってしまい、使い物にならないようなんですね。
リクガメと水棲カメの飼育事情の違いがエピソードから垣間見えて、そこがなかなか興味深かったです。
それと主人公が「衣装ケース」をクサガメの水槽代わりにしていて、これ自体はカメ飼育者あるあるだと思います。ただ、びっくりしたのが、衣装ケースからカメさんが自由に出入りできるようにしていることなんですね。
なので衣装ケースから抜け出したジョンソンが、夜中に主人公の布団に乗っかってきたり、台所に侵入したりと、結構やりたい放題しています。
飼育事情のどのくらいまでがフィクションなのかは分からないのですが、クサガメであっても(リクガメのように)室内を自由に歩き回せるといった飼育手法があるのだなぁ……というのはちょっと新鮮でした。
たしかに部屋全体を使えた方が、カメさん自身で温度管理しやすい(窓際の日光浴など)といったメリットはあるでしょうね。
『亀のジョンソン』はこんな人におすすめ!
これから水棲カメを飼育しようかな、と考えている人。あるいは水棲カメを飼っている方には自信を持ってオススメします。
リクガメさんもちょっと出てくるので、リクガメ飼いの方も楽しめますが、サブキャラとしてちょこっと出てくる程度です。
亀のジョンソンは、カメ飼育の「魅力」と「大変なところ」を結構リアリティを持って描いています。
筆者自身が飼育者さんなので当然といえば当然なのですが、クサガメってこういうところが可愛くて、こういうところが大変なんだよなぁ~というのが、リアルな実感としてひしひしと伝わってきます。
あと筆者の方のTwitter(@GYou30)を拝見したのですが、クサガメだけでなくてリクガメも飼育していらっしゃるようですね。
リクガメがメインの漫画もし描かれたら、是非読んでみたいなと思う今日この頃です。
ネコ漫画はたくさんありますが、カメ漫画は貴重(?)なので、読めて良かったです。
以上、『亀のジョンソン』の読書レビューをお届けしました!
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