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オクラの葉&実(リクガメのエサ考察)

夏野菜の定番であるオクラ。あのネバネバが美味しい野菜ですが、リクガメのエサにもなります。
私たちが普段食べている実の部分だけでなく、(というよりもむしろ)葉っぱの部分をリクガメは好んで食べます。

目次

オクラの葉はモロヘイヤ並みに嗜好性が高い

あまり知られていませんが、オクラの葉は食べることができ、胡麻和えにしたりナムルにしたりといろいろなレシピが出回っています。リクガメのエサにもなります。

オクラの葉を食べるロシアリクガメ
オクラの葉を食べるロッシー。家庭菜園の間引き苗を与えています

栄養価と安全性

オクラの葉については食品成分(栄養価)は不明であり、与える際は野草に準じた扱いとなります。
つまり自己責任で与える必要があります。
ただ少なくとも毒性は確認されておらず、我が家でもオクラの葉を与えていて問題を生じたことはありません。

リクガメのごはん屋さんのnote記事 によると、オクラの葉の可食部100gあたりの成分は「カルシウム 533mg、リン 70mg」でカルシウム/リン比率は 7.6:1 とのこと。事実だとすればリクガメ飼料としては非常に優秀です。

カメエサ最強とされる大根葉でさえ、100gあたりのカルシウム量は260mgで、カルシウム/リン比は5:1ですから、それを上回る栄養バランスというのは驚きです。(もっとも栽培環境によってもカルシウム量は変わってくると思いますが)

加えて特筆すべきはその嗜好性の高さです。
個体差はあるでしょうが、我が家のロシアリクガメでは、小松菜やチンゲンサイよりも食いつきが良いほどです。
葉には実と同じように粘り気があり、その食感がモロヘイヤに似ている点もリクガメに好まれる理由かもしれません。
分類としてもモロヘイヤと近縁で、同じアオイ科の植物です。

リクガメにオクラの葉を与えている飼育事例も多いため、安全性は高いと思われます。

オクラの実は「おやつ」として

一方で、私たちがよく食べるオクラの実(さや)の部分は、与え方に少し注意が必要です。

オクラの実にも食物繊維やβ-カロテン、カリウム、カルシウムなどが含まれており、栄養価の高い野菜です。

ただ一方で、カルシウム/リン比は 1.5:1 とあまりバランスは良くなく、シュウ酸も100gあたり0.05gほど含みます。(これはキャベツの半分で、トマトと同程度の量です)

したがって常食には向きませんが、とはいえこちらも嗜好性は高いためたまに与える分には問題ありません。

家庭菜園で一石二鳥!オクラの簡単栽培

オクラの葉はスーパーなどで見かけることはまずありません。
そこでおすすめなのが家庭菜園です。

オクラはプランターや鉢植えでも比較的簡単に育てることができます。

オクラのプランター栽培
我が家で育てたオクラのプランター栽培。間引き苗はロッシーが食べてくれます。
  • タネの入手: タネはDAISOなどの100円ショップでも手に入り、気軽に始めることができます。
  • 植え付け時期: 発芽には高い気温が必要なため、十分に暖かくなった4月下旬から6月頃にタネをまくのが一般的です。
  • 間引き菜の活用: タネをまいて芽が出てきたら、元気の良い苗を残して間引きをします。この間引きした苗は、そのままリクガメのエサとして与えることができます。まさに一石二鳥です。
  • 収穫期: 植え付けから約2ヶ月後の6月頃から9月頃まで、次々と葉や実を収穫できます。

自分で育てれば、新鮮で安全な葉をいつでもリクガメに与えることができます。

まとめ

オクラは、リクガメにとって魅力的なエサの一つです。

  • オクラの葉: 食品成分としては不詳な点があり、そこは留意する必要があるものの、カルシウムが豊富で嗜好性も高く優秀なエサとなります。
  • オクラの実: 常食は向きませんが与えるのは問題ないです。トマトと同じような扱いです。

オクラは、家庭菜園でも簡単に育てられ、間引き菜も活用できるためコストパフォーマンスが高いです。
春になったら育ててみることを検討してみても良いかもしれません。

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この記事を書いた人

2006年からロシアリクガメ(ホルスフィールドリクガメ)を育てています。

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